「夜を走る トラブル短篇集」 著・筒井康隆

あらすじ
血管の中を虫が走り、小さな大名行列が見える―アル中のタクシー運転手は客を乗せたまま破滅街道をまっしぐら。ラジオ局の経理課長は、労組のストで無理矢理マイクを持たされ、放送事故続出の怪番組で大暴走。悪夢のような不条理と極限状況に壊れてゆく人々、その姿を笑うあなたの心もいつしか崩壊の一途を…。精神の強靱でない方は決して読まないでください。新発掘短篇「人類よさらば」も収録。
(巻末掲載文引用)
とにかくハチャメチャな、ともすれば話自体が破綻しそうな短編ばかりが集められています。
表題作「夜を走る」はアル中のタクシー運転手が、イライラから断っていたアルコールを摂取しおかしくなっていく様が。
「経理課長の放送」は、ストによりラジオ放送を無理矢理任された中間管理職の悲哀とトラブルを。
「旗色不鮮明」では、自分の支持政党を明言しないが為に様々な面倒事に巻き込まれる不条理を。
他にも色々、無茶苦茶ばかりを描いているんですが、個人的には上記三作品が好み。
しかし、無茶を通しながらきちんとオチをつけて終わらせる作者の技量には感服です。











